毒のある木を教えて下さい(8)
2020.04.30
ミヤマシキミ(深山樒)
ミヤマシキミの実は、正月の飾り花として使われる。
かつて本種をマンリョウと称して売っていたこともあるが、実は直径1センチ近くでマンリョウよりも大きく、容易に区別できる。
マンリョウより実が大きいためオクリョウ(億両)という呼び名もあるが、あまり定着していない。
葉は長さ10センチほどと大きめ。厚めで光沢があり、縁にはギザギザがない。
ミヤマシキミはミカン科であり、葉をちぎるとミカンのような独特の香りがあるが、葉や実には有毒成分アルカロイドのシキミアニンを含み、誤食すると痙攣、血圧降下、心筋麻痺を引き起こす。